「好きになった人を殺害」「元交際相手をストーキング」 茨城・ネイリスト殺人、北海道・壁の中に遺体…男女関係のもつれで"一線を越える人"の背景

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20年以上にわたって人間関係の悩み相談を受けてきた筆者のもとにも、しつこく交際続行や復縁を迫られて命の危機を感じる人や、逆に「元交際相手を何とかして懲らしめたい」という危うい思考回路の人などがいました。

それらの経験を前提に、なぜ男女関係のもつれが事件化しやすくなっているのか。当事者の心理状態や対処方法などを掘り下げていきます。

「加害者たち」は何を考えているのか

まず事件化するほど男女関係がもつれたときの心理状態について。下記にこれまで相談者さんから聞いた「加害者となりうる人がどんなことを考えていたのか」をあげていきましょう。

どんなことをされても自分にはこの人しかいない」「あんなに幸せだったのだから、まだ自分のことを好きな気持ちも残っているはず」「自分はつきまとっているわけではなく、ただ話がしたいだけだから問題ない」などの思い込み。
こんなに好きなのになぜ応えようとしないのか」「相手が幸せで自分だけ苦しい思いをするのは許せない」「自分は相手にだまされた」などの怒り。
自分以外の異性と会話することを許さない」「休日はすべて自分と過ごすのが当然」「異性の連絡先やSNSのフォローは消すべき」などの束縛。
別れを告げられたことをどうしても認めたくない」「どうみても自分が相手に振られるはずがない」「この人が自分以外の人と結ばれたなんて信じない」などの現実逃避。
絶対に取り戻すまであきらめない」「今まで尽くしてきたのだからこれくらいの執着は普通のこと」「私が自分でこの関係を終わらせることは絶対にしない」などの意地。

思い込み、怒り、束縛、現実逃避、意地……これ以外でも、悲しみ、絶望、孤独などのネガティブな感情が募り、通常の自分が失われ、不適切な行動に走ってしまう。

すると状況が好転するどころか悪化するため、「自分を否定された」ような気持ちになり、「誰にも理解されない」と思い、相談できず孤立していく。

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