女性の悩み「下腹部の違和感」悪化させる"NG行動"――出産や加齢でダメージ"骨盤底筋"の機能低下を防ぐ"4つの方法"と"体操"を医師が解説

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骨盤臓器脱の大きな要因の1つが、出産です。

出産のときに赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤底の筋肉や神経、靱帯が傷つきます。このときに受けたダメージは、いったん元に戻ったように見えても、臓器を支える力が出産前より弱くなっています。それが、将来的に骨盤臓器脱という形で表れてしまうのです。

スウェーデンで行われた研究では、初産から20年経った女性、約5000人を追跡しています。その結果、帝王切開だけで出産した女性の6.3%が骨盤臓器脱の症状を自覚しているのに対し、経腟分娩を経験した女性では14.6%と、明らかな差が認められました。

赤ちゃんが産道を通って生まれてくることの体への影響が、いかに大きいかがよくわかると思います。

出産以外にもあるリスク

出産だけでなく、加齢や肥満も重要な要因です。

閉経後に女性ホルモンが減ると、筋肉の弾力性や靱帯の強度が低下し、臓器が下がりやすくなります。また、体重が増えると腹圧が高まり、骨盤底にかかる負担が増すため、肥満もリスクになりやすいのです。

日常生活の中で腹圧が繰り返しかかる状況も、骨盤底を弱らせます。

慢性的な便秘があり、排便のたびに強くいきむ習慣がある人、喘息やアレルギーなどで咳やくしゃみが続く人、育児や介護、仕事などで重いものを持つことが多い人は、骨盤底に負担が蓄積しやすい環境にあります。

さらには、靱帯の強さには生まれつきの個人差があり、遺伝的な体質も発症に影響します。多くの場合、こうした要因がいくつも重なった結果として、骨盤臓器脱が起こってきます。

骨盤臓器脱は、適切なセルフケアを続けることで進行を遅らせたり、症状を軽くしたりすることができます。セルフケアの基本は、日常生活のなかで「お腹に力がかかる動作(腹圧)」を減らすこと、になります。

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