「1日1万5000歩でも足が死なない」「もうほかの革靴が履けない!」ロケ地巡りで歩き倒す筆者が惚れた、小さな革靴工場が作る《最強の革靴》の正体

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「軽くするとクッション性も上がるのですが、その分摩耗しやすくなってしまいます。なので、摩耗しやすいかかと部分はしっかりめに作り、その分足の前部分は柔らかめの素材を使うように設計しています。ただし、あまり柔らかいとすぐにすり減ってしまうので、硬度を微調整するなど、そのバランスには常に気を遣っています」

靴底のかかと部分とつま先で、素材を変えて微調整する匠の技がこの歩きやすさを実現しているのだ。

③耐久性があり、長く愛用できる

筆者の場合、歩き方に左右の偏りがあるのか、従来履いていた革靴は必ず右の前の靴底部分が最初に摩耗し、早いときは1年程度で穴が開いてしまっていた。革靴は足になじむまで時間がかかるため、やっとなじんできたかと思ったころに靴底が摩耗してしまうことを苦々しく思っていた。

しかし、この靴を履いてからはそれがなくなり、購入してから3年経ってもまだ活躍している。前述の軽さにもつながるが、やはり靴底の素材が丁寧に選定されていることが要因なのだろう。

革靴
筆者愛用の北嶋製靴の革靴。3年目だがまだまだ現役。手入れしながら大切に使っている(写真:筆者撮影)

「利き手と同じように利き足があり、左右のバランスがまったく均等な人は少ないです。自分のクセにあった靴の選び方やメンテナンスが必要ですね」と北嶋氏。

北嶋製靴では、有償にはなるが、靴底を新しいものに交換するオールソールなどのメンテナンスも行っており、大事に使っている顧客の多くが利用しているとのこと。

職人の技で、実用性と美しさを両立

④カジュアルもフォーマルも使いやすいデザイン性

北嶋製靴で筆者が購入した革靴は、K1010。オーソドックスで、スーツにもデニムにも合うデザインである。筆者はオーケストラに所属しており、コンサートの舞台に立つ機会も多いのだが、そんな場面でもこの靴を磨いて参加している。

革靴
フォーマルにもカジュアルにも合わせやすい(写真:筆者撮影)

「結婚式や成人式などの『ハレの日』に利用するだけでなく、日常使いできる、そんなオールインワン的な感じを目指して作りました」

はやりを追うのではなく、「履きやすくて脱げにくい」といった機能性を追求しており、何回も履いてみて、「ここのカーブを変えたほうがいい」となれば、縫製を変えるなど、細かい修正を施しながら改善している、とのことだった。

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