「猿の惑星」を見逃したままはもったいない 2014年公開のエンタメ大作4本の魅力

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今回の特選『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年/アメリカ/121分)

さすが昨年度の全米No.1ヒット作だけあって、エンターテインメントに徹した痛快SFアドベンチャー大作だ。本作を含めて、マーベル・コミック原作のSF映画は40本を超える。そのほとんどが大ヒットを記録しているのだから、“マーベル映画に駄作なし”伝説(?)もあながち大げさではなさそう。今更ながら、マーベル恐るべしだ。

1988年、(初代カセット・ウォークマンを宝とする)ピーター・ジェイソン・クイル少年は、母を亡くした日に(ウォークマンから流れるBGMは10㏄の「アイム・ノット・イン・ラヴ」!)惑星テラ=地球から宇宙傭兵軍団ラヴェジャーズの船長、ヨンドゥによって宇宙船へと拉致される。それから26年後、荒くれトレジャー・ハンターへと成長したピーターは、母の形見となったウォークマンを腰に装着し、伝説のアウトロー“スター・ロード”として宇宙をまたに掛ける冒険をしていた……という典型的なスペース・オペラ。

本作はピーター率いる無法者チーム“ガーディアンズ”誕生編。おしゃべりアライグマ(!)ロケット、その相棒で植物型生命体グルート、宇宙一美しい緑色の暗殺者ガモーラ、単細胞型怪力男ドラックスという、クセありワケありのユニーク・キャラ4名(3名+1匹?)との運命的な出合いと、銀河を滅亡させんとする宿敵ロナンを倒すべく立ち上がったはみ出しヒーローたちの命がけの戦いを描く。

主演は『ジュラシック・ワールド』の主演クリス・プラット。当然の続編が2017年公開予定。ディズニー作ゆえ、お子様とも安心して鑑賞できる問答無用の娯楽大作で、絶対のおススメ。たかみは『アベンジャーズ』よりずっとお気に入り。

(文:たかみ ひろし/音楽・映像プロデューサー)

モノ・マガジン編集部

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