「猿の惑星」を見逃したままはもったいない 2014年公開のエンタメ大作4本の魅力

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話題になったあの大作、見逃していませんか?(イラスト:iimages / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。「たかみひろしのシネマ・ショウ」をお届けしよう。
音楽・映像プロデューサーのたかみひろし氏が、毎回の特集するテーマに沿って必見のDVD/ブルーレイ作品を講評とともに紹介する企画。今回は『猿の惑星』『トランスフォーマー/ロストエイジ』など、2014年に公開されたエンターテインメント大作4作品だ。
本コーナーは別にSFやファンタジー映画の専用レビュー欄というワケではないのだが、「これだけは紹介しておかねば!」という話題作が目白押しだ。

2014年公開のエンターテインメント大作!

今回の4本はエンターテインメント大作ばかり。このクラスのSF大作を10本近くも続けて大画面で見ると、精神はもう完全にギャラクシー(!?)の彼方にトリップ。鑑賞後は自ら“タイムループ”状態に陥り、なかなか現実界に帰れなくて大変危険デス。(くれぐれもSF映画観賞は十分時間をおきましょう!)

『猿の惑星』待望の新シリーズ(2011年の『猿の惑星:創世記』に続く)第2弾『新世紀(ライジング)』(2014年)は、前作同様練り込まれた脚本がすばらしく、(猿と人類の)“共存か、決戦か”をテーマに、感動的なドラマに仕上げられている。SF映画としての完成度、成熟度(通算8作目!)では今回のNo.1かもしれない。通常回なら今回の特選間違いなしの秀作だ。

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『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)もシリーズ通算4作目となる。今回も監督はマイケル・ベイ。最先端のCG技術を駆使したバトル中心の展開を大画面で鑑賞した時の迫力には、ただただ圧倒されるばかり。しかし、この内容なら100分以内にまとめられたのでは? とは思った(165分は心身ともに相当疲れる)。ジョニデとモーガン・フリーマンという実力派スターが共演した『トランセンデンス』(2014年)は、鮮烈なビジュアルが圧巻の、いわゆる電脳モノなのだが、シナリオがやや甘いか。アメリカでの評価がいまひとつだったのは、そのせいだろう。

SF/ファンタジー好きなら、ブルーレイを(レンタルではなく)そろえておきたい作品。次回は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013年)、『her/世界でひとつの彼女』(2013年)、『LUCY/ルーシー』(2014年)と、(なぜかSF作への出演が続く)スカーレット・ヨハンソン出演作(『her/世界でひとつの彼女』は声優として)4本を採り上げる予定だ。

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