高層ビル・タワマンが多い東京23区ランキング 3D都市モデルから建物約176万棟を集計した結果
3位は中央区で201棟。100メートル以上は63棟。日本橋・銀座のオフィス・商業系のビルに加え、晴海・勝どき周辺のタワーマンションもカウントされる。
高さ60メートル以上の建物は、23区全体で1713棟あった。このうち港・千代田・中央の3区だけで829棟、約48%を占める。100メートル以上の建物に絞ると全体で614棟だが、そのうち341棟、約56%が同じ3区に集中していた。都心3区に高層ビルが集まっていることが、数字のうえでもはっきり表れている。
千代田区は60メートル以上の建物が2.22%でトップ
建物の絶対数は区ごとに大きく異なるため、「建物全体のうち、60メートル以上がどれくらいの割合を占めるか」という視点も重要になる。建物総数に対する60メートル以上の棟数の比率を計算すると、千代田区が約2.22%でトップに立つ。港区は約1.35%、中央区は約1.25%前後でこれに続く。
千代田区は建物の数こそ少ないが、その中で高層ビルの占める比率が非常に高い。港区と中央区も高層ビル率は1%を超える。
一方、住宅街のイメージが強い世田谷区は、建物総数が約17万9000棟と23区でもトップクラスの規模だが、60メートル以上の建物は19棟にとどまる。高層ビル率は約0.01%で、練馬区や杉並区、葛飾区などと並んで、ほぼ「2〜3階建てが延々と広がる低層住宅都市」という姿が見えてくる。
地価や用途地域、住民構成、まちづくりの方針などが複合的に作用した結果として、超高層ビルが一切ない区と高層ビルだらけの区が同じ23区内に同居していることになる。
都心3区が圧倒的な高さの核を形成し、その周りに品川・江東・新宿・渋谷といった高層帯が続き、外縁部には広大な低層住宅都市が広がる。街の風景は印象で語られがちだが、PLATEAUのような3D都市モデルを使うと、こうした立体的な構造が、建物単位のデータからくっきりと浮かび上がる。



















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