仕事で結果を出す人が、あえて選ぶ「意外な相談相手」とは?

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もう一つ大事な視点として、アドバイスをする側のリスクについて触れておきたいと思います。

・厳しいことを言って嫌われる
・素直に聞いてもらえず、角が立ってしまう
・「正論おじさん」と思われてしまう

このように、わざわざ耳の痛いことを言うのは、リスクを伴う行為なのです。だからこそ、厳しいアドバイスというのは、なかなかしてもらえません

私自身、40歳を超えてから、望まれてもいないのにアドバイスをすることはほとんどなくなりました。若手との経験の差がかなり広がってきたため、良かれと思ってアドバイスをしても「怖い」「言っていることが難しい」といったネガティブな受け止め方をされ、損だけをする可能性が高いためです。

実際、本書に書いてある内容は、かなりストロングスタイルというか、包み隠さずに直言をしています。本書の内容に納得し共感してくれている読者の方ですら、対面した際に同じような温度感でアドバイスをされるのは嫌だという人のほうが多いでしょう。

経験を重ね年を経るほどに、「厳しいアドバイスをするというのは損なことだ」と学んでいきます。だからこそ、いつまでも率直なアドバイスをくれる人のことを大切にしたほうが、自分のためになるのです。

自分にとって都合のいいアドバイスばかり集めない

「自分のなかにある正解」に都合よく合う意見だけを選んでいると、人は成長しません。なぜなら、正解かどうかを決めているのが自分自身だからです

だからこそ、「なんかこの人、怖いな」「怒られそうだな」と思う人にこそ、あえて相談に行く価値があるのです。

相談とは、自分の思考や判断基準を見つめ直し、ときには壊して作り直す行為です。だからこそ、誰に相談するかは、極めて重要です。気後れを乗り越え、勇気を出して相談した経験こそが、あとから振り返ったときに分岐点だったと思えるような出来事になるはずです。

三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長

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みうら けいすけ / Keisuke Miura

1983年生まれ。一橋大学法学部卒業。サイバーエージェント、リヴァンプ、グロース上場企業スパイダープラスのCMOを経て2025年に独立。ゲーム・小売・飲食・教育・建設Techなど幅広い業界で事業成長を牽引。会員数150万を超えるヒットゲームの開発、数百万人が利用するCRMアプリの企画・開発、年間数十億円を運用するマーケティングチームの内製化、1年で生産性を160%改善する営業改革など、業種・業界を問わない事業成果を実現。現在は「AI時代の人材育成×事業戦略」を専門に、事業成長の伴走支援と知見の体系化に取り組む。著書に『AI時代に仕事と呼べるもの』(東洋経済新報社)がある。

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