仕事で結果を出す人が、あえて選ぶ「意外な相談相手」とは?
もう一つ大事な視点として、アドバイスをする側のリスクについて触れておきたいと思います。
このように、わざわざ耳の痛いことを言うのは、リスクを伴う行為なのです。だからこそ、厳しいアドバイスというのは、なかなかしてもらえません。
私自身、40歳を超えてから、望まれてもいないのにアドバイスをすることはほとんどなくなりました。若手との経験の差がかなり広がってきたため、良かれと思ってアドバイスをしても「怖い」「言っていることが難しい」といったネガティブな受け止め方をされ、損だけをする可能性が高いためです。
実際、本書に書いてある内容は、かなりストロングスタイルというか、包み隠さずに直言をしています。本書の内容に納得し共感してくれている読者の方ですら、対面した際に同じような温度感でアドバイスをされるのは嫌だという人のほうが多いでしょう。
経験を重ね年を経るほどに、「厳しいアドバイスをするというのは損なことだ」と学んでいきます。だからこそ、いつまでも率直なアドバイスをくれる人のことを大切にしたほうが、自分のためになるのです。
自分にとって都合のいいアドバイスばかり集めない
「自分のなかにある正解」に都合よく合う意見だけを選んでいると、人は成長しません。なぜなら、正解かどうかを決めているのが自分自身だからです。
だからこそ、「なんかこの人、怖いな」「怒られそうだな」と思う人にこそ、あえて相談に行く価値があるのです。
相談とは、自分の思考や判断基準を見つめ直し、ときには壊して作り直す行為です。だからこそ、誰に相談するかは、極めて重要です。気後れを乗り越え、勇気を出して相談した経験こそが、あとから振り返ったときに分岐点だったと思えるような出来事になるはずです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら