「時給は約3900円」目的は"ブルーカラービリオネア"だけじゃない 大卒アメリカ人男性(24歳)がスキー場での肉体労働に賭けた未来
右手薬指の第一関節を失うという大ケガをしたわけだが、今後も危険を伴うこの仕事を続けるのだろうか?
「実はうちの父親も30歳の時に除雪マシンの操作中に指先を欠損しているし、伯父も仕事中の事故で指先を失ってる。ここまでくるともう遺伝なんじゃないか?と3人で冗談を言い合ってるよ」とメルビンさん。
指先を失ったことで料理や片付けなどの作業に時間がかかりイライラするが「この傷が治ったらすぐ仕事に戻りたい。コロラドの一番美しい雪のシーズンの興奮を味わえないなんて、もったいない。さすがにこれ以上何本も指を欠損するわけにはいかないから、これからはもっと自分の身体に注意を払うつもり。素早く指を引き抜かなければあと数本まとめて潰れていたと思うから、1本だけで済んでラッキーだった」。
危険でも大自然の中で働く理由
肉体労働の仕事はオフィス仕事とは違い、常に危険と隣り合わせだ。そのリスクを背負ってもやはり大自然の中で働きたいのだろうか?
「共に映画製作を学んだ大学の同級生たちは、収入が少ない映像インターンシップの延長のような仕事を続けているか、割りきって退屈なオフィス仕事をしているか、大学院に戻って全く違う専門を学んでいるかの3つのうちのどれか。僕にはいつか自分の映画を撮りたいという夢があり、若くて身体が動くうちは都会ではなく、大自然の中で思い切り冒険したいから、しばらくはこの生活を続けていきたい」
スキー客が来ない夏の間は、勤務先のリゾートで行われる結婚式の式場設定の仕事もしながら、それとは別に副業としてコロラドに住む富裕層の住民の豪邸の管理の仕事を請け負っていた。



















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