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朝ドラ「ばけばけ」小泉八雲「地獄です」 "結婚"理由に新聞社を解雇されたワケ

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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24歳の若さで名物記者としてその名を馳せるも……(写真:yacobchuk / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が注目を集めている。明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語である。ギリシャに生まれて、アイルランドで幼少時代を過ごしたラフカディオ・ハーンが日本に渡ったのは、40歳のとき。翌年に小泉セツと結婚し、46歳で日本国籍を取得。小泉八雲として第2の人生を送った。「耳なし芳一」などの『怪談』で知られる小泉八雲と、その妻の小泉セツは、どんな生涯を送ったのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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嫌いなことは我慢せず即時フェードアウト

「ジゴク、ジゴク!」

NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」では、松江の中学校に赴任してきた英語教師のヘブン先生が、何かと気に障ることがあると、そう叫んで不満をこぼすシーンがお馴染みとなっている。

ヘブン先生のモデルであるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も実際に、そんな人物だったようだ。ハーンの妻・小泉セツは『思ひ出の記』で、こう振り返っている。 「ヘルン」とはハーンのことだ。

「嫌いとなると少しも我慢いたしません。私はまだ年も若い頃ではあり、世馴れませんでしたから、この一国には毎度弱りましたが、これはヘルンのごくまじりけのないよいところであったと思います」

1週間ほどの滞在予定で、鳥取県の温泉宿を訪れたときのこと。到着するや否や、大勢の人が酒を飲んで騒いでいるのを見たハーンは、すぐにセツの袂を引いて、こう言ったのだという。

「だめです。地獄です、一秒でさえもいけません」

本当にすぐさま立ち去ってしまい、宿屋や車夫を驚かせたという。

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【原稿に打ち込むと周囲がまったく見えなくなる】

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