幻の天空都市《マチュピチュ》行きの"列車"が大パノラマで驚いた!現地を旅して歴史に触れる「贅沢な旅」
―ここならスペイン軍の侵攻も撃退できそうですね。
先生:実際、1533年にインカ帝国が滅んだ後、スペインのコンキスタドールに反旗を翻した最後の皇帝マンコ=インカ=ユカンピは、オリャンタイタンボに籠城して抵抗をつづけました。
彼らはクスコを奪還するまで勢力を拡大したのだけど、ある時期に突然ここを放棄し、金銀財宝を携えてジャングルのさらに奥地、ビルカバンバへ後退していったそうです。そしてビルカバンバはいつしか「幻の都」とよばれるようになりました。
列車に乗ってマチュピチュへ!
―ということは、マチュピチュこそビルカバンバなのか!?
先生:そのお話をする前に、列車の時刻が近づいてきました。今回はビスタドームに乗るんですよね?
―そう、窓がパノラマになっていてアンデス高地の森林を楽しめそう。ドリンクと軽食も出ます!
先生:日本からのパッケージツアーでも、だいたいビスタドームに乗りますね。
―ハイラム=ビンガム号っていう超豪華な列車もあったんだけど、クスコからの直通だったし値段も予算オーバーなので諦めました。
先生:あの列車は車内での豪華ランチやディナー、出発前にホテルでアフタヌーンティーがついてるし、さらにマチュピチュへの入場料やガイドもついてくるから意外とオトクですよ。
なお、ハイラム=ビンガムはマチュピチュを発見したアメリカの歴史学者の名です。
―そうなんだ。もしかして、ビルカバンバを探し求めたんですか!?
先生:そのとおり。彼は山の頂に存在するという幻の都を探し求め、ウルバンバ川を下っていき、ジャングルの合間に残る段々畑をよじのぼって、1911年、ついにマチュピチュを発見しました。
―よじのぼって! 確かに整備されてないと草木が生い茂ってそう。
先生:ビンガムはとうとう伝説のビルカバンバを見つけた、って思ったでしょう。しかし、遺跡からは持ち込まれたはずの金や銀、財宝が一切見つからなかったため、現在ではビルカバンバではないと推定されています。



















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