京王7000系「中身は21世紀仕様」いぶし銀の最古参 リニューアルで今も主力「京王線初」のステンレス車

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7000系は1996年までに計190両が造られ、最初期の車両は40年選手だ。だが、「制御機器などは9000系に近い感じですね」と松浦さんはいう。9000系は2001年以降に導入された現在の主力車両だ。

最古参にもかかわらず7000系が21世紀の車両である9000系に近いのは、大規模なリニューアル工事で、制御機器をそれまでの「界磁チョッパ制御」から省エネルギーの「VVVFインバーター制御」に取り換えたためだ。工事は2003年にスタートし、2012年までに完了した。

京王電鉄 7000系 床下機器
7000系はリニューアル工事でVVVFインバーター制御に改造された(記者撮影)
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生まれ変わった7000系

7000系のリニューアルと新車の導入により、京王は2012年に全国の大手私鉄で初めて全車両のVVVFインバーター制御化を達成。省エネ化で大きくリードした。

内装も一新し、バリアフリー対応のほかシートや床、壁も登場時とは大幅に異なる現代の仕様に。車体のカラーリングも登場時のえんじ色の帯から京王レッド・京王ブルーの2色の帯に変わった。リニューアルにより、性能も内装も新たな車両に生まれ変わったといえる。

京王電鉄 7000系 車内
リニューアルされた7000系の車内(記者撮影)
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