ついに!東大教授がダークマターの観測に成功か?【約5分で読める】宇宙の謎解明の期待かかる研究成果を東大生が解説
空を見上げれば星が見える。
古代の占星術から始まった現代の天文学で、宇宙の様子は少しずつ解明されてきています。しかし、まだまだ謎が多いのが宇宙。「宇宙はどうやって生まれたのか?」「宇宙の『外』はどうなっているのか?」「地球や人間はどうやって誕生したのか?」。
そのような謎を解明するため、多くの物理学者・天文学者が日夜研究に励んでいます。今回、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の戸谷友則教授がこの謎に迫る論文を発表しました。
今回の発表は、そのような根源的な質問に回答できる大発見につながるかもしれません。詳しく解説します。
ダークマターとは?
そもそも、ダークマターとはなんでしょうか。
実は、これまでの様々な研究により、宇宙には、目に見えない物質が存在することは分かっています。ただし、その物質がどんな性質を持っているか、は誰も解明できていない状態でした。この物質のことを、まだ分かっていない未知の物質、という意味で「ダークマター(暗黒物質)」と呼びます。
以下の図を見てください。
青い部分が宇宙に占めるダークマターの割合で、黄色い部分が私たちの身の回りにある物質の割合です。青色が26.8%で、黄色はたったの4.9%しかありません。ちなみに紫は、ダークエネルギーという別の未知のもので、こちらも存在自体は認められているものの詳しいことは分かっていません。
※外部配信先では図表がうまく表示されない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。
そうなんです。
宇宙全体で見れば、私たちの身の回りにある物質のようなものよりも、ダークマターのほうがたくさん存在しているのです。



















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