三菱自社長「日産、ホンダと新型車の共同開発を検討」、タイ工場停止で5年ぶり最終赤字、生き残りへ提携フル活用
――ASEANではBYDを始めとした中国勢が攻勢を強めています。
確かに最近まではBYDを筆頭とする中国勢が輸出に加えて現地生産で進出してきた。対してわれわれは昨年ぐらいから早期退職などの構造改革を行い、ハイブリッド車(HV)を投入しどの程度戦えるかを模索しているところだ。
大事なのはとにかくディーラーの方たちとコミュニケーションを密にし、きめ細かくケアをしていくこと。情報を集めながら将来の市場がどうなるのか見極め、読もうとしているところだ。中国では自動車ではなくAIを強化する方向性になり、タイもEV優遇策である「EV3.0」が来年頭で終わる。まずはこの辺りの規制や政策の動向を注視したい。
――東南アジアではいつまで耐えしのびますか。三菱自のディーラーが中国ブランドに切り替える動きが出ているとも聞きます。
いつまで耐え忍べばいいのかはわからない。タイに関していえば経済がやはり悪すぎる。またディーラーにそうした動きがあることも承知しているが、いくつかの中国メーカーが進出する中でディーラーが混乱しているようだ。
中国勢はアフターサービスの対応が非常に悪く、むしろ三菱自に替わりたいという声もある。粘っているとこうした揺り戻しの動きがある。だから、確かに状況はよくないがそんなに悲観しすぎるようなことはない。いい兆候も表れており、チャンスがないわけでもない。
アメリカでの生産は日産、ホンダとの連携を検討
――ここ数年は営業利益の5割を稼いでいた北米が今上期は営業赤字に転落しました。




















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