えっ? あの人が敵でこの人が味方ってまるで"スパイ映画"、「台湾有事」問題であぶり出された高市首相の《意外すぎる敵と味方》

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公明党の斉藤代表は、党首討論こそ時間の都合で「非核三原則」についての質問に絞ったが、25日のぶら下がりで台湾問題についてこう述べた。

「公明党は野党のときから中国と政党間外交を行ってきた。そこで築き上げた信頼関係、パイプはこれからも大事にしたいと思うし、われわれは日本国のためにやっているので、高市政権についてもこの公明党のパイプは大いに使ってもらいたいと思うし、われわれも積極的に働きかけ、そういう面では国益のために高市政権に全面的に協力したい」

10月の自民党総裁選で高市新総裁が誕生した直後、自民党との連立の離脱を決意した公明党だが、国家の危機に際しては、喜んで手を差し伸べようとしている。

鳴りを潜める森山前幹事長との遺恨

一方で、こうした場合こそ党外交の威力を発揮するはずの自民党内の動きは鈍い。とりわけ、日中友好議員連盟の会長に就任したばかりの森山裕前幹事長の動きが見えない。「森山氏は高市体制で税制調査会のインナー(幹部会合)メンバーから外れた。その遺恨があるのだろう」と、自民党関係者は話す。

森山前幹事長
高市総裁誕生以降、すっかり鳴りを潜めている森山前幹事長(中央、写真:ブルームバーグ)

国政に進出した当初、参院議員だった森山氏は、04年に山中貞則氏の死去に伴う衆院鹿児島5区の補選に当選。山中氏は党税調のドンで、「消費税の生みの親」と呼ばれていた。

その後継者である森山氏は、積極財政を進める高市首相とそりが合わなかった。税調会長も、旧大蔵官僚だった宮沢洋一参院議員から、税調とはほぼ無縁だった小野寺五典前政調会長に入れ替えられた。前出の自民党関係者は「森山氏は高市首相に助け船を出したくないようだ」と語る。

今回の問題が鎮まるかどうかも微妙だ。これを奇貨として、高市首相をかばうふりをして中国をたたき、自身の浮上を狙う輩も出てきている。本当に頼るべきなのは誰なのか、本当の敵は誰なのか。高市首相には今度こそ「本質」を見誤らないでいただきたい。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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