「40代男性の謎の死」現場にあった"紙切れ"が語った真相。そこに書かれていたこととは――軽く考えてはいけない"死に至る病"のサイン

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検視官の現場――遺体が語る多死社会・日本のリアル
健康診断の生活習慣病疑いの結果を見て、命に関わると思う人はどのくらいいるでしょうか(写真:78create/PIXTA)
検視官として勤務するなかで驚いたのは、ニュースになるような犯罪死体よりも、変死事案が多いこと。さらに驚いたのは、腐敗遺体の多さでした――。
年間160万人が亡くなる「多死社会」日本で、いま何が起きているのか。3年間で約1600体の遺体と対面してきた元・検視官が、「普通の人」の死のリアルを語る。
(山形真紀著『検視官の現場――遺体が語る多死社会・日本のリアル』より一部抜粋・編集。全3回の3回目)

息子が寝室で倒れている

少し肌寒さを感じられる初秋の明け方、「45歳の息子が寝室で倒れているのを母親が発見、救急隊が到着したがすでに体に硬直が認められ、社会死状態、病院不搬送」という事案が入りました。

45歳、まあまあ若いな……何か病気があるのか、自殺か殺人か……また新たな謎解きが始まります。コナンくんはうれしそうに事件現場に向かいますが、こちらは毎当務、ろくに寝られずに謎解き事案ばかり続いて、少々疲れ気味です。

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