「デリカミニ」を買っているのはどんな人か? ユーザー分析で見えた「デリカ」ブランドの強さ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

デリカミニは、デリカシリーズの歴史が築いたブランド力と、現代のアウトドアブームを取り入れつつも日常での使いやすさも重視した、多様なライフスタイルに寄り添う設計が評価されていることがわかった。

軽スーパーハイトワゴンとしての実用性も兼ね備える(写真:三菱自動車工業)

ちなみに購入時の車両本体価格(値引き前車両価格+オプション価格の平均値)は次のとおりで、デリカミニは軽自動車というセグメントを考えれば高額である。

デリカミニ:253万円
スペーシアギア:226万円
タントファンクロス:222万円
ジムニー:218万円
ハスラー:201万円
タフト:195万円

それにもかかわらず販売台数は好調で、ホンダ「N-BOX」を頂点に強力なモデルが多々存在する軽自動車市場において独自の存在感を示しているのは、デリカミニのキャラクターによるところだろう。

フルモデルチェンジした新型は、196万4600~290万7300円へとさらに価格帯が上がったが、デリカミニとしてのキャラクターや性能が高まったことを考えれば、デリカミニがほしい人にとって、それほどデメリットにはならないかもしれない。

2025年8月に発表された新型「デリカミニ」(写真:三菱自動車工業)

“単なるヒット商品”ではない

デリカミニは三菱の国内市場シェア拡大のカギを握る戦略商品であり、“単なるヒット商品”ではなく、「三菱らしさ」を改めてマーケットに示す役割も担っているといえよう。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

三菱がこの流れをどう生かし、どのようにブランドとユーザーの関係性を構築していくのか。新型デリカミニが登場したこれからの動きが、決定づけるだろう。

この記事の画像を見る(12枚)
三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みうら たろう / Taro Miura

北海道大学大学院理学院卒業後、インテージ入社。自動車業界におけるマーケティング課題の解決を専門とし、国内最大規模の自動車に関するパネル調査「Car-kit®」の企画~運用全般に従事。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事