神戸では知る人ぞ知る、阪神電車「創業の立役者」 親子で社長を務めた「小曽根家」との深い関係
神戸の財閥といえば現在の双日や神戸製鋼所の源流である旧鈴木商店がしばしば取り上げられる。鈴木商店が日本だけでなく海外にも経営資源を求めるようなビッグビジネスを志向したのに対し、ひたすら地域密着型の小曽根家は対照的だ。
現在も続く小曽根家の事業
小曽根家は貞松が初代のトップに就いた「本小曽根合資会社」を1921年に設立。小曽根家の資産管理や運用、事業投資を目的とした。鈴木商店はなくなってしまったが、本小曽根合資会社は1982年に『株式会社オゾネ』と会社名を変えて現在も続く。
現在は不動産、雑貨の小売り、生損保の保険代理業に加え、京阪神の企業を対象としてアート作品のレンタル事業に新事業として力を入れる。
株式会社オゾネの小曽根知晃さんに、喜一郎の時代から伝わることがあるか聞くと「『国家・社会の繁栄に寄与しないものには手を出さない』が弊社の経営哲学で、いまもなお実践している」という。
神戸と大阪を結ぶインフラ投資と同様に、地域を豊かにするにはどうするか、に主眼を置いて需要を開拓するビジネスは現代にも生きている。
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