神戸では知る人ぞ知る、阪神電車「創業の立役者」 親子で社長を務めた「小曽根家」との深い関係
プロ野球・阪神タイガースのこともあって、阪神といえば大阪の鉄道というイメージがあるかもしれないが、神戸でも阪神の存在感は大きい。
神戸と大阪を結ぶ私鉄といえば阪神と阪急の2社があるが、阪神が神戸と大阪を結んだのは阪急よりも15年早い1905年。しかも阪急の神戸側の終点は現在の王子公園駅付近にあり、阪急が三宮に進出したのは1936年と、阪神に遅れること31年。神戸側で使いやすい電車といえば阪神だったのは想像に難くない。
キタとミナミ、どちらにも電車1本で
神戸からみて便利な鉄道というのは現在でもいえることだろう。たとえば2009年の阪神なんば線開業でもメリットが大きかったのは神戸側ではないか。
大阪メトロ以外で、大阪のキタ(梅田)とミナミ(難波)の両方に乗り換えなしで到着できるのは、阪神本線の三宮や西宮など阪神本線の快速急行が停車する駅だけだろう。
三宮からJR線が利用できることを考えると、阪神なんば線の開業は神戸が「京都と奈良の両方に鉄道で乗り換えなしで行ける都市」になったことも意味しており、神戸の拠点性を高める効果があった。



















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