「もともと夫婦で店を持とうと話はしていたのですが、ちょうど新型コロナのパンデミックが来て先延ばしになっていました。その後におもちを迎えたので、お店はおもちも一緒に過ごすことを前提に、店内をコーディネートしていきました。動物がいる店に対しては、保健所からさまざまな制約が課されますが、それを前提にお店の体制を整えていけたので、結果的によかったかなと思っています」
月額3万円!驚異の食生活
ブタは、満腹中枢が弱いため、常にエサを欲している。栄養価も高くバランスもとれたペットフードは食餌としては満点だが、規定量が少ないためおもちくんには物足りない。常に食べ物を欲しているおもちくんを不憫に思ったしおりさんは、2年経ち、おもちくんの骨格が十分に発達してから手作り料理に切り替えた。
キャベツや大根、かぼちゃ、レンコンなどをメインに、季節の野菜を加えた蒸し野菜を、4日分ほど作り置きしているという。
マイクロブタの平均的な飼育費用は、トイレシーツ代なども含めて月額1万円程度。しかしおもちくんの場合は食材にもこだわり、食費だけで月3万から4万円程度かけているという。
マイクロブタと暮らすことで大変なことを聞くと、「体が大きくなることぐらい」だと、しおりさんは言う。他はなんら犬と変わらないと。
「幼い頃はよく床や壁をかじったりしていたけど、今はもうしません。それも犬と同じですよね」
ただし、ペットとしてのマイクロブタの認知はまだ低い。ブタを診てくれる動物病院はまだ少なく、ペット保険にも加入できない。また、犬連れOKのカフェやホテルでも、ブタは「前例がない」と断られることも多い。


















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