新幹線「LINE予約・PayPay決済」導入で何を狙う 東海道・山陽・九州、従来の予約方法との違いは?

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しかし、新幹線利用者の中にはクレジットカードを持たないユーザーも多く、その場合駅の窓口にて乗車券と特急券を購入することになる。当然座席も駅での購入時に選択することになるので、チケットレスユーザーと比べて利便性に欠けてしまう現状がある。

クレジットカードが作れない理由としてカード会社による審査の条件を満たしていない点などが挙げられるが、「公共交通の利便性」を損なう理由につながってしまうことになってはならないだろう。

そんな中、2025年8月28日にJR各社から気になるプレスリリースが出された。「JR東海・JR西日本・JR九州の「LINEからEX」の提供開始に伴い、LINE上で東海道・山陽・九州新幹線の予約が可能に」だ。

決済は「PayPay払い」

2025年10月4日からサービスを開始したLINEアプリ「LINEからEX」は、LINEアカウント連携、本サービス規約等への同意をすることで、クレジットカード情報を登録することなくすぐに新幹線を予約することが可能だ。

決済は「PayPay払い」で行える。「PayPay」はスマホに表示されたQRコードを介して支払いが可能なキャッシュレス決済の一種で、アプリをインストールしてお金をチャージすれば、財布やカードを持ち歩かなくても買い物ができるサービスである。

年会費無料で2018年10月のサービス開始以来、最も利用されているキャッシュレスサービスの1つと言えるだろう。PayPayにはクレジット決済機能もあるが、コンビニエンスストアのATMで手持ちの現金をチャージする方法もあり、これならクレジットカードを持たなくてもLINE経由で購入ができ、チケットレスで新幹線に乗ることができる。

「クレジットカード払いは買い物をした実感がなく、チケットレスに少し抵抗がある」という意見も聞いた事があるが、これならそういった人たちにも対応できるだろう。鉄道利用の促進に画期的なサービスと言えるかもしれない。

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