【難関大合格者数3ケタ】創立241年、福岡の名門校・修猷館の強さに迫る!先生が1年間生徒になる独自の研修で磨く指導と、生徒の「語る文化」とは?

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渡邊 アメリカ研修も行っています。全学年で選抜をし、夏休みの前に行くのですが、ただ英語の勉強をするものではありません。国連や日本大使館など海外で活躍している先輩に会いに行き、世界に目を向けてもらう機会としています。

「語る文化」が引き継がれる学校

―― 最後に、修猷館とはどんな学校でしょう。

坂本 勉強、クラブ活動、学校行事のどれにも一生懸命取り組み、人間性を鍛える学校です。兼部も含めるとクラブ活動加入率は100%以上。進学一辺倒ではなく、生徒には、学校行事もクラブ活動も全て一生懸命やるという気骨があります。

松隈 浪人した生徒の割合は46%で、今年に限らず毎年半数近くが浪人します。世の中が現役志向に流れる中で、一浪しても第1志望を崩さないという信念がうれしいですね。

渡邊 修猷館には「語る文化」があります。勉強でも語り合って教えたり教わったりし、行事でもクラブ活動でも生徒たちが話し合い決めていく。

先日3人の卒業生から「新橋の居酒屋で飲みました」と、個人的に電話がありました。一人は東大総長賞を受賞、今は起業家としてとして活躍中、一人はイギリスでミュージカルの勉強、一人はラグビー部OBで日本代表として活動しています。

全く進路の違う3人が、修猷館というつながりで卒業後もこうして出会い、語り合っている。その話題で、職員室が温かな空気に包まれました。修猷館は、そうした人間的な温かさも根づく学校ですね。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。
柿崎 明子 教育ライター

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かきざき めいこ / Meiko Kakizaki

東洋経済オンラインや週刊誌「AERA」などで教育・受験関係の記事を取材・執筆。海のきれいな岩手県田老町(現・宮古市)で育つ。

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