【難関大合格者数3ケタ】創立241年、福岡の名門校・修猷館の強さに迫る!先生が1年間生徒になる独自の研修で磨く指導と、生徒の「語る文化」とは?

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渡邊 図書委員が校内読書会や、他校の図書委員との読書会、年度末にたくさん本を借りた生徒を表彰するなど、毎年さまざまな企画を考えて実践しています。

―― 卒業生との結びつきが強いようですが、どのような交流がありますか。

坂本 キャリア教育の一環として、5月末に卒業生キャリアセミナーを開催しています。卒業して30年を迎えるOBOG、30~40人くらいが来校し、講師として生徒に講演してもらいます。さまざまな職種の方がおられ、生徒の希望で講座を振り分けます。やはり現場で活躍している社会人の話は説得力がありますね。

また、2年の夏に東大を目指す生徒が東京に出かけて研修を行いますが、当校の卒業生の東大生が、企画を立てたり後輩の面倒を見てくれたりしています。

松隈 医進クラスは毎年30人くらいの生徒が希望するのですが、医療に従事している卒業生が講演をします。命を守る大切さなど、医師としての倫理観も語ってもらっています。

以前は卒業生の協力で、近隣の大学病院で研修を行っていたのですが、コロナ以降途絶えてしまいました。やはり現場を見せると生徒のモチベーションが上がるので、また再開したいと考えています。

生徒が燃える大運動会と大文化祭

坂本 生徒が一番燃えるのは、大運動会と大文化祭ですね。本校は2期制で前期の終わりに大運動会、後期の終わりに大文化祭を行います。

女子生徒がポーズを決めている様子
大運動会(写真:修猷館高校提供)

生徒が一丸となって、学校をあげて取り組む行事です。

女子生徒が大きな筆で字を書く様子
大文化祭(写真:修猷館高校提供)

応援歌伝承会には同窓会の方に来ていただき、応援歌に対する思いを語ってもらい、一緒に歌います。十里踏破(じゅうりとうは)遠足は、毎年12月に糸島半島約40キロを、1・2年生がひたすら歩くという行事です。

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