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『丸亀製麺』のトリドール、「店長年収最大2000万円」異例の"神制度"誕生のナゼ 背景にある「心的資本経営」を紐解くなかで見えてきた狙いとは

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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トリドールが本腰を入れているなあ、と思わされるのは、その報酬を決めるときにしっかりとした指標を作っていることだ。先ほども書いた通り、これが「ハピネススコア」というデータ。

これは同社が独自に開発したシステムで、顧客の満足度データに加え、店舗で働く従業員の幸福データも反映されるもの。これによって、顧客・従業員両方の満足度が高いかどうかが重視されるわけだ。

データの初期分析では、ハピネススコアが高いほど店舗業績が向上する結果が見られており、単なる「綺麗事」ではなくて、「そろばん勘定が立つ綺麗事」に(少なくとも計画段階では)設計されている。

やりたいのは「そろばん勘定が立つ綺麗事」?

今回の「年収2000万円」ニュースでは、どうしても「2000万円」という数値だけが目立ってしまう。しかし、私が思うに本当の意味で注目すべきは、この「ハピネススコア」の導入による「そろばん勘定が立つ綺麗事」をトリドールが行おうとしていることだと思う。

「人を大事にする経営」をお題目のように唱えることは簡単である。大体の大企業がやっている。けれど、やはり企業としては業績が重要な観点になる。ふんわりと「人を大事にする」といっても評価軸が難しいから、結局、経営の中軸に入れることはできず、最終的には数値的な業績だけで評価が左右され、蓋を開ければ人は大事にされていない……なんてことも多いはず。

一方、ハピネススコアは顧客満足度と従業員満足度が数値化された明確な「基準」があり、なおかつそれが高まれば業績が高まることもわかっているため、「人を大事にする経営」が行いやすい(はずだ)。

もちろん、本格的な運用はこれからだから、この指標がうまく作動するのかわからないし、蓋を開けてみれば現場に混乱をもたらしただけ……となるかもしれない。ただ、少なくとも理念として「そろばん勘定の立つ綺麗事」をやろうとしているのは、評価できるのではないか。そのような観点から、このニュースに注目しているのである。

【合わせて読む】「店長年収最大2000万円制度」で話題のトリドール、執念込めた『丸亀製麺』のスピリット体感施設オープンで香川県民との"雪解け"が進行中?

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