「似ているようで…」 高市早苗新総裁は「トランプ大統領が絶賛するメローニ首相」と何が違う? 2人の女性トップの"装い"に見る《決定的な差》

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高市氏にとって問われているのは、軸を保ちながら柔軟さをどう示すかだ。スタイルを大きく変える必要はない。素材や質感、シルエットを時代の空気に合わせて少し更新するだけで、印象は自然に変わっていく。

メイクや髪の流れにわずかな軽さを添えるだけでも、見え方は新鮮になる。変わらない安心感と、変化を受け入れるしなやかさ。その両立が、より多様な層に受け止められるリーダー像へとつながっていくだろう。

高市早苗氏
約1年前、2024年9月に行われた自民党総裁選に出馬した際の高市早苗氏。くっきりと輪郭を強調した眉が強さを前面に出していた(画像:本人の公式Instagramより)

 

高市氏の外交デビューはどうなる?

10月下旬にはASEAN関連首脳会議への出席が見込まれている。高市氏にとって初の国際舞台だ。どのような装いで登場し、どんな表情で各国首脳と向き合うのか。その姿に、国内外の注目が集まるだろう。

同時期には、トランプ大統領の訪日も調整が進んでいる。

メローニ首相を「素晴らしいリーダー」「強く、しかし誠実」と称えてきたトランプ氏が、日本の新たな女性リーダー・高市早苗氏と対面したとき、どんな印象を抱くのか。

それは、彼女の次のステージを占う象徴的な瞬間になるかもしれない。

高市早苗氏
現在の高市氏。ナチュラルな眉に変化しているのがわかる(画像:本人の公式Instagramより)

メローニ首相は、変化を恐れず、柔軟さの中で自らの立ち位置を確かめてきた。高市氏は、一貫した姿勢で信頼を築いてきた。

異なるスタイルの2人が、政治の世界で「強さ」と「しなやかさ」をどう両立させていくのか――それぞれの立ち姿に、力のあり方が変わりつつある時代の気配が滲む。

安積 陽子 ニューヨーク州立ファッション工科大学主任講師/国際イメージコンサルタント

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あさか ようこ / Yoko Asaka

国際ボディランゲージ協会代表理事。

アメリカ合衆国シカゴ生まれ。ニューヨーク州立大学イメージコンサルティング科卒業後、Protocol School of Washingtonにて国際プロトコール資格を取得。ニューヨークを拠点にエグゼクティブ、政治家、起業家を対象としたイメージコンサルティングを手がける。

現在はニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)にてイメージコンサルティングコース主任講師を務め、世界各国の受講生に教育を行っている。政治家、アナウンサー、文化人、実業家に対するイメージ戦略コンサルティングも手がけ、最新のインプレッションマネジメント手法を提供。

企業や医療機関に向けた非言語コミュニケーション・ボディランゲージ研修、イメージ戦略に関するコンサルティングや講演、執筆活動にも幅広く取り組んでいる。

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