「似ているようで…」 高市早苗新総裁は「トランプ大統領が絶賛するメローニ首相」と何が違う? 2人の女性トップの"装い"に見る《決定的な差》
2024年7月20日、欧州首脳会議の集合撮影では、アイボリーのスーツにベージュのインナーを合わせて登場した。構築的なジャケットにやわらかな素材を組み合わせることで、明るさと主導性を両立させたスタイルである。夏の屋外撮影という時間帯にもふさわしく、日差しの下で清潔感と軽やかさを印象づけた。
外交の場で権威を誇示するよりも、調和と安定を象徴する配色を選んでいる点に、彼女の成熟した戦略性が見てとれる。

続く2025年7月1日、EU復興基金(PNRR)の拠出承認を発表した際には、水色のジャケットに同系色のブラウスという装いで登壇した。
やわらかな光沢を帯びたブルーは、「誠実さ」と「透明性」を象徴する色。国家としての成果を報告する会見において、硬さをやわらげながらも信頼を伝える、昼の公務に最適な選択だった。はっきりとした水色のトーンが、信頼と明快さを伴うリーダー像を際立たせている。

若者たちとも距離を縮めたメローニ首相
さらに2025年9月22日、青年政治フォーラム「Fenix」での登壇では、白のブラウスに黒のパンツというモノトーンの装いで現れた。腕をまくった白シャツにカジュアルな黒パンツ、手首にはイベント用のリストバンドが見える。
若者との距離を縮めるような軽やかな装いで、強さと親しみやすさを両立させていた。スニーカーを合わせた軽やかなスタイルは、若者との対話を目的とする場にふさわしい。
強さと親しみやすさを両立させるこの組み合わせは、ライトの下でやわらかく見える素材選びも含め、開かれた印象を演出している。袖をまくり腕を出すジェスチャーは、行動力や実務感を象徴し、国内の若年層に「共に動くリーダー」という新しい像を印象づけた。

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