「似ているようで…」 高市早苗新総裁は「トランプ大統領が絶賛するメローニ首相」と何が違う? 2人の女性トップの"装い"に見る《決定的な差》
このように、メローニ首相の装いには場面ごとに意識的な調整が見てとれる。「自らを飾る」のではなく、「場に求められる空気を読み取り、形にする感性と表現力」である。
いまやメローニ首相は、保守の枠を超え、「対話ができるリーダー」として国際的な評価を得ている。
アメリカのトランプ大統領も彼女を「素晴らしいリーダー」「非常に頭のいい人物」「強いが誠実な女性」と繰り返し称賛しており、強さを軸にしながらもやわらかさを取り入れるそのバランス感覚は、欧州政治に新しい保守像をもたらしている。

“一貫型リーダー”高市早苗氏の「変わらない装い」
一方の高市早苗氏は、まったく異なる方法でリーダーシップを築いてきた。
髪型は短く切り揃え、スーツはベーシックカラーを軸に、構築的で直線的。真珠のアクセサリーを控えめに添え、派手さよりも誠実さと実務性を重んじる。過度に女性らしさを強調せず、機能性の中に静かな品を宿している。こうした安定した外見は、政治家としての信頼を支える「基盤」となってきた。

外見を頻繁に変えると、人はそこに「迷い」や「不安定さ」を感じやすい。だからこそ高市氏は、必要以上に印象を動かさない。それが誠実さや一貫性の象徴となり、長年にわたり「ぶれない政治家」という印象を築いてきた。
とはいえ、安定の中にも課題はある。若い世代からは「新しさを感じない」という声もある。時代が急速に変化する今、リーダーにも“今を感じさせる要素”が求められている。

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