「ドレスを着たトランプ?」高市早苗氏への本音、在日外国人識者たちが語る日本移住の"潮目の変化"

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教授で元ジャーナリストのデイビッド・マクニール氏は、20年以上にわたり日本の政治を追ってきた。彼は高市氏の台頭を、より大きな政治的変化の一部と見ている。

「ほとんどの一般の日本人にとって、彼女の保守的な見解は生活に密着した問題よりも重要ではない」と彼は言う。「自民党には常に政治的腐敗があったが、強力な経済運営があったために有権者はそれを容認していた」

しかし、その寛容さは薄れつつある、と彼は言う。

「経済が弱体化するにつれて(賃金の下落、米価の上昇)、一部の有権者は右派へと傾倒している。高市氏のポピュリスト的な層への訴えは、党内の議論を反映している」

中国のほうが大きな懸念

デイビッド氏は、彼女を自民党が硬派な右派と伝統的な保守的な見解のバランスをとるための格闘の一部と見ている。

「彼女は硬派な右翼を代表している。そのグループの一部は、外国人を非難すれば日本の問題が解決すると信じている。しかし、ほとんどの日本人にとって、外国人は問題ではない。経済、雇用、所得格差、そして中国のほうが大きな懸念事項だ」

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