内容は簡単で、やる気が出なくて勉強したくないと思った時に、「5分間だけ」という制限を付けて勉強をするのです。5分以上はやらないつもりで、机に向かってみる。そして5分だけやってみる。そうすると、自然とそこから10分、20分、と続けられるのだというのです。
やる気はあとにやってくる
実際、心理学的にもこれは「作業興奮」と呼ばれる現象で、行動を始めることで脳が刺激を受け、徐々に集中力や、やる気が高まると説明されています。つまり「やる気→行動」ではなく、「行動→やる気」という順序の方が、人間の仕組みに合っているのです。
多くの人は、「やる気」がないと「勉強」できないと考えています。それは、心の中に「やる気」というガソリンがあり、そのガソリンが空の状態だと「勉強」というエンジンを動かすことができないのと同じような感覚なのでしょう。だからこそ、「やる気が出るまで待とう」と思ってしまいがちです。しかし、待っていても永遠にその瞬間はやってきません。むしろ「やらなければ」というプレッシャーだけが強まり、ますます机から遠ざかってしまうのです。
でも、「やる気」は車と違って、ガソリンのように給油するスタンドがありません。時間が経てば給油できるというわけでもありません。どうすればガソリンが生まれるのかと言えば、少し車を走らせないといけないのです。ソーラーカーのように、家の中に車をしまっていても意味がなくて、外に出てソーラーパネルに光を当てないとやる気は出て来ないのです。
「とりあえずやってみる」という小さな行動こそが、太陽の光のように脳を照らし、やる気を生み出すエネルギーになるのです。
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