iPhone 17はバッテリー8時間延長を実現、撮影人数で自動画角調整も搭載。技術的制約を打ち破る改善

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従来、複数人での撮影時には端末を横向きに持つ必要があったが、iPhone 17では縦持ちのまま横向き撮影時と同じ画角を確保できる。これは撮影の安定性向上だけでなく、端末を落とすリスクの軽減にもつながる実用的な改善だ。

横向き写真
縦向きに持っていても横向きに撮影できる(筆者撮影)

興味深いのは、この機能がしっかりと目線をカメラに向けた人物のみを認識する点だ。偶然映り込んだ人物によって意図しない画角変更が起こることを防ぐ、技術的に洗練された仕組みといえる。日本では他人が撮影中に入ってしまっていることに気付いたらそっと目線を逸らす文化があるが、海外では意外と面白がって映りたがる人も多そうで、この機能の真価が問われる場面もありそうだ。

技術進歩の本質を体現した製品

iPhone 17の3つの進化を総合的に評価すると、これは決して「地味なアップデート」ではない。むしろ、技術進歩の本質である「既存技術の完成度向上と実用性の追求」を体現した製品といえる。

iPhone 17
地味な進化に見えて、2025年の人気モデルになるポテンシャルを秘めている(筆者撮影)

バッテリー技術では効率化により物理的制約を克服し、ディスプレイ技術では高度な機能の普及を実現し、カメラ技術では撮影体験の根本的な改善を達成している。

特に注目すべきは、これらの改善がすべて実用性に直結している点だ。派手な新機能を追加するのではなく、日常的な使用体験を着実に向上させる方向で技術開発が行われている。

技術の真の価値は、革新性だけでなく実用性にある。その観点から見れば、iPhone 17は間違いなく「すごい」進化を遂げた製品である。表面的な印象に惑わされることなく、技術進歩の本質を理解することが重要だ。

草刈 和人 テックメディア「ゴリミー」運営

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くさかり かずと / Kazuto Kusakari

1987年生まれ。幼少期を米国ノースカロライナで過ごし、渋谷教育学園を経て慶應義塾大学を卒業。その後コンテンツ制作会社で、モバイルキャリア公式コンテンツの運営業務や新規事業に携わる。同時期にアップルについての情報発信をしたいと考えテックメディア「ゴリミー」(⁦⁦https://gori.me⁩⁩)を立ち上げ2016年に法人化。現在もアップルを中心としたテクノロジーやガジェットに関する情報を追っている。フリー素材サイト「ぱくたそ」の運営関係者兼カメラマンとしても活動。愛用機はEOS R5 Mark II。モットーは「読者と共に学び、一緒に視座を高めたい」。特技はボイスパーカッション、二児の父。

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