iPhone 17はバッテリー8時間延長を実現、撮影人数で自動画角調整も搭載。技術的制約を打ち破る改善

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これは単純にバッテリー容量を増やしたのではなく、チップの電力効率向上とバッテリー技術の進歩による成果である。従来「大型化しなければ長時間駆動は困難」とされていた技術的制約を、効率化によって解決した点が革新的だ。

充電速度の向上も技術的に重要な進歩である。別売りの40Wアダプタを使用した場合、20分で最大50%の充電が可能になった。iPhone 16が20Wアダプタで30分かかっていたのと比較すると、同じ充電量を得るのに必要な時間が3分の2に短縮されている。

この改善は、充電制御回路の最適化とバッテリー材料の改良による複合的な成果だ。高速充電はバッテリーの劣化を加速させるリスクがあるが、iPhone 17では充電速度向上と長寿命化を同時に実現している点が技術的に評価できる。

ワイヤレス充電も最大22Wから最大25Wへと向上し、有線充電に近い速度でのワイヤレス充電が可能になった。

ディスプレイ技術の民主化

iPhone 17のディスプレイ進化で最も重要なのは、従来Proモデル限定だった高度な表示技術が標準モデルに搭載されたことだ。

画面サイズは6.1インチから6.3インチへと拡大され、これは事実上「iPhone 16 Proのディスプレイが標準モデルに搭載された」状態である。さらに、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレート機能「ProMotionテクノロジー」と常時表示ディスプレイが標準搭載されている。

iPhone 17
iPhone 17のディスプレイは、実質的にiPhone 16 Proのディスプレイと同じ(写真:アップル)

これまでAppleは、Proモデルとの差別化のため、標準モデルには意図的に制限を設けてきた。iPhone 17でこの制限を撤廃したことは、技術の普及という観点から重要な転換点といえる。

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