ゲーム「Hollow Knight: Silksong」配信開始直後に各ゲーム機ストアがエラー。Steam同時接続者数53万人を超える支持を集める理由

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そのころにはもう、ビデオゲームは3Dグラフィックの時代へと移り変わりつつあった。ゆえにメトロイドヴァニアのようなゲームは、メインストリームからは少し外れていたといえよう。

「悪魔城ドラキュラ」シリーズ
ゲームボーイアドバンスやニンテンドーDSの時代にも、2D探索アクションゲームとしての「悪魔城ドラキュラ」シリーズは継続していた(画像:Steamより)

ただし、ジャンルの火が消えたわけではないし、むしろ人気作はきちんと存在していた。より注目を集めるようになったのは、インディーゲーム(独立した個人や小規模チームが制作するゲーム)が人気になってからだろう。

メトロイドヴァニアは3Dグラフィックのゲームよりは開発しやすいとされ、実際に少人数で人気作を作り出しているチームも存在する。前述の『ホロウナイト』の開発チームもわずか3名で運営されているそうだ。

小規模だとしても新しい可能性を求めるインディーゲームが支持され、その環境において根強い人気を持つメトロイドヴァニアにスポットライトが当たったといえる。

馴染みやすく奥深い、人気すぎるジャンル

『九日ナインソール』
古代中国神話を題材にしたメトロイドヴァニア『九日ナインソール』。異様に難しく、異常に脳から快感があふれるアクションゲームに仕上がっている(画像:任天堂公式サイトより)

メトロイドヴァニアはプレイヤーからも人気のあるジャンルだ。2Dアクションという馴染み深くわかりやすいシステムでありながらも、探索要素やRPGのような育成要素があるため、単調になりにくく間口が広い。

また、一口にメトロイドヴァニアといってもさまざまな方向性がある。アクションゲーム寄りだったり、育成要素を重視していたり、謎解きに重点を置くなど、作品によって個性が異なる。

あまりの人気ゆえに、ゲーム好きからは「メトロイドヴァニアはもういいよ」と言われるほどになっているし、ジャンル名の濫用でよくわからない状況になりつつある。逆にいえばそれほどまでに熱いジャンルといえよう。何より、人気作はサーバーを混雑させるほど影響力があるのだ。

Nintendo Switchのような携帯できるゲーム機との相性がよいジャンルなのも、流れに乗れている。まだしばらくメトロイドヴァニアの時代は続きそうだ。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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