≪WBCネットフリックス独占中継≫ネガティブ反応殺到に見る、日米の"常識"の差

来年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本における中継をネットフリックスが独占することが発表された。前回大会は国民的なイベントとして大いに盛り上がったため、地上波で見られなくなるということにショックや混乱を覚えている人は少なくないようだ。
ただ、アメリカの配信会社の最近の傾向という視点に立てば、これは納得のいく動きといえる。配信各社はどこもスポーツをはじめとするライブ中継に力を入れており、つい先日もParamount+がUFCと77億ドルの契約を結んだばかりだ。
アメリカではスポーツ中継は有料が普通
NBCユニバーサル傘下のPeacockはオリンピックで会員をがっつりと獲得し、イギリスのサッカーなどほかのスポーツでも会員を引き留め続けている。Apple TV+も、金曜の夜にはアメリカ、カナダ、メキシコなどでMLBの試合を独占中継する。
そんな中、ネットフリックスは、共同CEOテッド・サランドスの個人的な好みもあり、コメディショーのライブ配信に力を入れてきたのだが、WBCの価値が飛び抜けて高い日本市場に絞った今回の単発的な買い物は、「意味がある」と考えたのではないか。
このように、アメリカではすでにスポーツを配信で見ることが普通になっている。国民的イベントであるスーパーボウルに関しては、今も地上波放映で、ハーフタイムショーで誰が歌うか、視聴率はどうだったかなど、話題に上ったりするせいで、アメリカ人が好きなほとんどのスポーツはタダで見られると日本人は思っていたかもしれないが、実際には違う。
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