モバイルバッテリーはもう不要に? 従来の2倍のバッテリー容量を持ったスマホが海外で続々登場もアップルやサムスンはやらない理由
これまでも高容量バッテリーを搭載したスマートフォンが無かったわけではない。アウトドア向けのスマートフォンとして強固なボディーの製品がいくつも販売されている。これも主に中国をベースとするメーカーが手掛けており、アマゾンなどECサイトで「タフネススマホ」などのキーワードで検索すれば多数の製品が出てくる。
だがこれらの製品は本体の厚みが1cm以上あるうえに、重量も数百グラムとかなり重い。さらに「いかにもアウトドア風」なデザインのため、ビジネスや日常のシーンでは違和感を覚える外観だ。

これらアウトドア向けスマートフォンは、従来タイプのリチウムイオンバッテリーのサイズを単純に大きくすることで容量を大型化したものだ。一方、オナーやビボのスマートフォンが搭載するバッテリーは、新しい技術を採用したことで大容量化を実現した。それはシリコンカーボンバッテリーの採用だ。
そもそもスマートフォンなどで使われているリチウムイオンバッテリーとは、バッテリー内部の正極(+)と負極(ー)の間をリチウムのイオンが移動することで電気を蓄えることができる。負極にリチウムイオンを蓄えることで充電できるが、従来のリチウムイオンバッテリーはこの負極にグラファイトを使っていた。
この負極をシリコンカーボン素材にすることで、より多くのリチウムイオンを蓄えることが可能となり、同じサイズのバッテリーでもより多くの電力を供給することが可能になったのだ。かなり簡単な説明だが、バッテリー内部の負極素材を変えることで大容量化が実現できるのである。
もちろん大容量化に際して安全対策も取られている。まずバッテリーは単体ではなく2つに分割し充電時の過熱を低減。専用の充電チップを搭載し充電速度もコントロールしている。また温度センサーも搭載し熱暴走などを防止している。さらにバッテリーの自己診断を行い充電の最適化も行っている。
アップルやサムスンはやらない理由
バッテリーの高容量化では同じく中国のリアルミー(Realme)が1万mAhバッテリーの試作モデルを発表しており、それを超える技術も発表した。1万mAhとなれば従来のスマートフォンのバッテリー容量の倍であり、ハードな使用でも1日以上使うことが可能だろう。
とはいえ今後AI機能を使うことが当たり前になれば、これだけの容量があってもようやく1日使える、という状況になるかもしれない。
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