内閣府とデジタル庁が公開したジャパンダッシュボードは、夏休みの宿題に便利。人口推計や労働力・地域格差や少子高齢化の実態を把握可能

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過疎が急速に進んでいるということだし、小学校が減るということは遠距離通学を強いられる児童が増えているということでもある。

日本の異なった地域に住む、自分と同じ年齢の子どもたちが、どういう境遇にあるのか思いを馳せられるようになるということは、意義のあることだと思う。

1つのテーマについて、4つの指標の推移を並べる

続いては、4つの指標の推移を並べて見る方法。

4つの指標について、特定の都道府県同士、もしくは特定の都道府県と全国平均を比較することができる。

ジャパンダッシュボード
4つの指標と、その時系列での変化を比較できる(写真:デジタル庁)

特定の県が、他の指標となる県、もしくは全国平均に対してどのように変動しているかを見ることができる。

たとえば、この例では、東京都と全国平均を比較している。全国の婚姻件数は下がり続けているが、東京都の婚姻数は2019年まで持ちこたえて、その後急速に低下している。中学校の生徒数は、全国平均も東京都も1980年代後半以来減り続けているが、全国平均は減り続けているのに対して、東京都は少し持ちこたえている。

人口10万人あたりの医師数は東京都は一貫して全国平均より多い。人口密度が高いことも考え合わせると、医療へのアクセスという面において、東京は優れているといえるだろう。都道府県財政の1人当たり歳出決算総額は意外や全国の推移と似た変動をしている。

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