「豊洲」は結婚した34歳が住む切ない街だった

周囲にいるのは自分と「同列」の人ばかり

地元の友達は、ほとんど、地元で知り合った男性と恋をして結婚して子どもを作っています。年賀状の彼女たちはすごく幸せそうに笑っています。

だけど、彼女たちは、銀座のグランメゾンで、高いヒールが埋もれそうになるくらいふかふかの絨毯の上を歩く高揚感を知らないし、歌舞伎の桟敷席で食べるお弁当の味も知らないんですよね。ちょっと前までは、そういう人生って本当に幸せなのかなってずっと思っていました。私はそんな狭い世界で井の中の蛙みたいな幸せなんていらない、とも……

彼にはすごく感謝してるんです。だって、20代、30代のそこらへんの男性じゃ、一流レストランや一流ホテルの経験なんて、こんなにもできなかったでしょうし……

銀座の煌めきは、自分が時代のど真ん中で働いているんだという高揚感を掻き立ててくれる

仕事も同じです。もちろん、楽じゃないですよ? 女上司は相変わらず無理難題ふっかけてくるし、終わらなくて深夜にまで、仕事が及ぶこともあります。だけど、本社の窓から見える銀座の煌めきは、自分が時代のど真ん中で働いているんだという高揚感を掻き立ててくれます。地元の友達は、この愉しさを知らないでしょう。

けど、こういう愉しみを、知ってしまった不幸と知らない不幸と。女にとって、どちらが不幸なんだろう?と最近ふと考えることがあります。

結婚は「する」と決めたら簡単なんです

そう思ってからの足の洗い方はわれながらあっぱれだったと思います。彼には、正直に話して縁を切りました。いまだに連絡は来ますが、すべて無視。こうなったとき、女性の方が強いですよね(笑)

女は子どもを産むリミットも限られています。だからこそ、33歳の誕生日の衝撃から覚めやらぬうちに、ゴールを「結婚」にセットしました。目的が決まれば、手段は問いません。友達の既婚率が高まれば、合コンなんてほとんど開催されていませんから、オーガニックな出会いには期待せず、婚活アプリに登録しましたね。

仕事のように、1週間に2人以上会うとノルマを決めて3カ月。30人弱の人に出会い、その中から今の旦那に出会いました。結婚は「する」と決めたら簡単なんですよ。独身の女性達だってわかっているはず。だけど、皆「する」ことに価値を見い出しているんじゃなくて、「条件のいい人とする」ことが重要だから、結婚できないし、しないんです。

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