"最恐"西武園「新ゴジラライド」どれほどリアルか アカデミー賞の山崎貴監督が制作、世界に配給
というわけで初代ゴジラ・ザ・ライドにおけるゴジラのデザインも評判を呼んだ。完成度の高さから、そのデザインはゴジラ−1.0におけるゴジラのデザインにも反映された。初代ゴジラ・ザ・ライドとゴジラ−1.0、両者のデザインを見比べると、背びれの形状など細かい点が異なっているものの、よく似ている。
では、本作におけるゴジラのデザインは変わったのか。山崎監督に尋ねると、「バージョンごとに少しずつ変えたほうがいいんじゃないかということで、少し変えていますね」と変化を認めた。ただ、その違いについては「ファンの方に比較していただきたい」とのことだった。
むしろ、デザインでこだわったのはキングギドラと並ぶゴジラのライバル「メカゴジラ」である。新デザインによるメカゴジラの登場。これがもう1つの見どころである。
「一番カッコいいメカゴジラを」
メカゴジラは『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年)の初登場以来、ゴジラ映画にたびたび登場し、ゴジラと激しいバトルを演じている。当初はゴジラを倒すために宇宙人がゴジラに似せて作った巨大メカという設定だったが、その後の映画では宇宙人ではなく、人類が開発したという設定に変わっている。

山崎監督はメカゴジラも大好きだというが、「なかなか自分のゴジラの映画の世界には出しづらい」という。しかし、「(自分の映画にメカゴジラを出すとしたら)“今だ!”と思いましてね。東宝さんと打ち合わせのときに『どうでしょう』って言ったら『やっていい』ってことだったので、やらせていただきました」(山崎監督)。
メカゴジラのデザインはゴジラ以上にこだわった。「これまですばらしいデザインがたくさんあるので、負けないデザインにしたいと思った」「メカとして、ゴジラの形を継承しているようなものにしたかった」「一番格好いいメカゴジラを作りたかった」と山崎監督がメカゴジラのデザインへの想いを次々と明かす。
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