「配慮に欠けるものであった」「心よりお詫び」…。「中国(台湾)」表記で波紋のセブン、その"謝罪文"にモヤモヤする背景

セブン&アイ・ホールディングス(HD)がXの投稿で「中国(台湾)」といった表記を行い、話題になっている。
ご存じのように、中国側は「1つの中国」原則を取り、自国の領土の一部であると主張しているが、台湾側は中華民国による独立国家であるとの見解を保っている。そのため、セブン&アイHDの投稿は、中国寄りの内容であるとして、抗議が相次いだ。
筆者はネットメディア編集者として、これまで数多くの炎上をウォッチしてきた。その経験上、国際問題にまで発展するケースは珍しいが、今回の事案はそうした展開につながりかねないと危惧している。経緯を振り返りつつ、その理由を考えよう。
「不買運動」を呼びかける投稿も
セブン&アイHDは2025年7月11日、日付の語呂合わせで「セブン-イレブンの日」であることから、世界各国にある「セブン-イレブン」のユニフォームを紹介した。
世界各地の服が紹介されたのだが、そのなかに「中国(台湾)」と書かれていたのが物議を醸した。なお、他のユニフォームには「中国(広東)」や「中国(広州)」、「中国(香港)」と添えられているものもある。



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