参院選で自民が議席を減らしたときの株価の行方…過去のデータを分析してわかったジンクス

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参院選の前にも経済政策などが打ち出されますが、衆院選ほどのインパクトのある内容でないことから、逆に市場では失望されて株安になってしまうこともあります。そして、与党が過半数割れすると政策実行のハードルになるため株価への圧迫要因とみなされます。こうした理由が「参院選がある年の株価は上がりにくく、衆院選の年の株価は高い」といわれるゆえんです。

年間を通じて見ると参院選の年に株価が上がりにくい傾向がありますが、参院選前後での短期の株価の変動には別のジンクスがあります。

「参院選前に株価が下がり、後には上がる」ジンクス

2つ目に紹介するジンクスは「参院選前に株価は下がり、参院選後に株価は上がる」です。1990年以降の11回の参院選前後の日経平均株価の騰落率を集計しましょう。参院選後の1週間に相当する5営業日間を見ると、11回のうち8回が株高となりました。割合にして73%の確率となり、参院選後は株高傾向が見られます。

一方、参院選前に株高だった割合は36%しかありませんでした。選挙前に与党の議席獲得に対する不安から株安となりますが、選挙が終わることで出尽くし感から株価が反発することが理由です。

「参院選前に株価は下がり、参院選後に株価は上がる」のジンクスから見ると、参院選までの1週間で株価が下がっても、そこで弱気にならずに保有株を手放さない戦略がいいかもしれません。

これまで紹介してきた2つのジンクスは与党である自民党の参院選での勝敗に左右されないものでした。しかし最後に紹介するジンクスは自民党が選挙戦で獲得する議席数と大いに関係するものです。

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