逆に、3年くらいは子育てに専念した後で仕事を再開しようという選択もありだし、「フルタイムか1日6時間の時短勤務か」という選択肢に縛られず、もっと短い時間や限られた日数で仕事を続けるということも可能だ。
2児の母であるイラストレーターのにわゆりさんは、第1子出産を機に勤めていた会社を退職し、個人で仕事を始めた。最初は自宅で子どもの世話をしながら仕事をしていたが、子どもの成長とともにそれが難しくなると、週2〜3日の「一時保育」を利用。
その後、長男は「プレ保育」(3歳未満の子ども向けのクラス)と「預かり保育」(通常の時間以外も幼稚園で教育活動を行うこと)のある幼稚園に入園させた。現在は1歳になる次男を自宅で見つつ、長男が幼稚園に行っている時間を中心に仕事をしている。
保護者懇談会やイベントの手伝いなどで平日の昼間に招集されることが多い、ママ同士のランチ会によく誘われるなど、幼稚園ならではの用事もあるという。夏休みなど、保育園にはない長期休みをどう乗り切るかも、幼稚園を利用するワーキングマザーの悩みどころだ。だが、季節や家族のイベントに合わせて仕事量を調整するといったことができるのも、フリーランスだからこそできるワザと言える。
専業主婦に育てられた夫を説得
にわゆりさんと同様、最初は自宅で保育しながら仕事を再開、途中から週2〜3日の一時保育利用を経て、昨年4月に子どもを認可保育園の2歳児クラスに入園させたのが、グラフィックデザイナーの梅津ミスズさんだ。梅津さんは、認可保育園に入園させるための保活にとても苦心したという。
そのひとつの要因は、家族の理解と協力を得ることが難しかったということ。夫は今でこそ協力的で、梅津さんが外出の日は保育園への送りも分担してくれるが、最初は保育園に子どもを預けることに反対だった。
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