絶好調のドン・キホーテが今秋トップ交代、バトンを受け継ぐのは「40代プロパーの同期2人」・・・創業者依存から脱却し、右肩上がりの成長は続くか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そしてこの秋、かねて「営業に大政奉還しなくてはならない」と語っていた吉田氏はPPIHと子会社、ドンキの社長を退任する。バトンを受け継ぐのは営業出身の2人。ホールディングスの社長CEOに就く森屋秀樹氏、そして中核のドンキ社長に就く鈴木康介氏だ。

2025年3月に開かれた社長交代会見。左から次期PPIH社長の森屋氏、現PPIHとドン・キホーテ社長を兼任する吉田氏、次期ドン・キホーテ社長の鈴木氏(撮影:尾形文繁)

2人はともに2000年新卒入社の同期だ。鈴木氏は取材に「離島へのドンキ出店を進めていた頃、物流に詳しい森屋から『もう島に出すのはいい加減にしろ』と止められた」というエピソードを明かした。こうした2人の関係から、営業一筋の鈴木氏をアクセル、バックオフィスのキャリアも長い森屋氏をブレーキと称する社内関係者もいる。

8月に「新体制の展望」を発表

吉田氏は社長退任後も取締役としてPPIHに残り、森屋・鈴木体制を支える。表向きは海外、M&Aなどの「特務担当」だが、「安田氏と現経営陣のパイプ役や、株主としての創業家対応を担うのだろう」(前出の関係者)と見る向きも多い。

今年の8月の本決算時には2035年をターゲットとした長期ビジョンが示される予定だ。爆勝続く異端児は今、大きな変わり目を迎えている。

本記事の詳報版は、東洋経済オンライン有料版記事「【異端児の岐路】快進撃のドン・キホーテがトップ交代、バトンを受け継ぐのは“40代プロパーの同期2人”・・・創業者依存を脱却し、勝ち続けられるか」でご覧いただけます。
冨永 望 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

とみなが のぞむ / Nozomu Tominaga

小売業界を担当。大学時代はゼミに入らず、地元密着型の居酒屋と食堂のアルバイトに精を出す。好きな物はパクチーと芋焼酎。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事