絶好調のドン・キホーテが今秋トップ交代、バトンを受け継ぐのは「40代プロパーの同期2人」・・・創業者依存から脱却し、右肩上がりの成長は続くか
そしてこの秋、かねて「営業に大政奉還しなくてはならない」と語っていた吉田氏はPPIHと子会社、ドンキの社長を退任する。バトンを受け継ぐのは営業出身の2人。ホールディングスの社長CEOに就く森屋秀樹氏、そして中核のドンキ社長に就く鈴木康介氏だ。

2人はともに2000年新卒入社の同期だ。鈴木氏は取材に「離島へのドンキ出店を進めていた頃、物流に詳しい森屋から『もう島に出すのはいい加減にしろ』と止められた」というエピソードを明かした。こうした2人の関係から、営業一筋の鈴木氏をアクセル、バックオフィスのキャリアも長い森屋氏をブレーキと称する社内関係者もいる。
8月に「新体制の展望」を発表
吉田氏は社長退任後も取締役としてPPIHに残り、森屋・鈴木体制を支える。表向きは海外、M&Aなどの「特務担当」だが、「安田氏と現経営陣のパイプ役や、株主としての創業家対応を担うのだろう」(前出の関係者)と見る向きも多い。
今年の8月の本決算時には2035年をターゲットとした長期ビジョンが示される予定だ。爆勝続く異端児は今、大きな変わり目を迎えている。
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