江藤拓農水相、「コメを買ったことがない」とした自らの発言を撤回して謝罪。コメの価格高騰に直面する国民の間で反感を買う
江藤拓農水相は、「コメを買ったことがない」とした自らの発言を撤回し、謝罪した。コメの価格高騰に直面する国民の間で反感を買い、対応を迫られた。
江藤氏は19日、記者団の質問に対し、先週コメを買ったことを明らかにし、「私の実態と違うような言い方をしてしまい、お騒がせしてしまったことは大変遺憾に思っている」と述べた。
江藤氏は18日、佐賀市内で行った講演で、「支援者の方々がたくさんコメをくださる。まさに売るほどある。家の食品庫には」などと発言していた。これを受け、X(旧ツイッター)では江藤氏の名前がトレンド入りし、一部から辞任を求める声が上がった。野党からも不適切な発言で不信任に値するなどとした反発が相次いでいた。
コメの価格は過去一年で倍増し、備蓄米の放出後も上昇が続いている。人気飲食店チェーンもコメの価格高騰を理由に相次いで値上げを表明。7月に参院選を控える自民党にとってリスクとなっている。共同通信の週末の世論調査によると、87%が石破茂首相のコメ価格対策に不満を示した。
石破首相は19日夕、「任命権者として大変に申し訳ない。本当に深くおわびを申し上げる」とした上で、「消費者が非常に怒っておられる、不安に思っておられる。そういうことに対してこういう発言をするのは極めて問題だと思う」との見解を示した。官邸で記者団に語った。
その後、石破首相と会談した江藤氏は石破首相から「消費者、国民、生産者に対しても大変不適切であると大変厳しくおしかりをいただいた」と発言。「今回のことをしっかり全面的に反省し、コメの価格が下がるよう引き続きしっかり努力するよう言われた」と述べ、続投の意向を示した。
著者:下土井京子、ヒルトン セーラ
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