三木谷構想"2020年観光客1億人計画"とは? 「日本のプラットフォームを変えればできる」
三木谷:いろいろな意見があってもいいと思いますけど、カジノがなくても日本にはいっぱいお客さんが来ると思うからです。
もともと観光客を2000万人にするためにカジノを含む大型複合施設が必要だと言っていましたが、もう2000万人にいっちゃう。仮にカジノをやるのだとすれば、外国人に限定したほうがいい。
山田:韓国方式がいいと。
三木谷:そう、韓国方式。そもそもカジノがあるところは、観光資源が少ないところです。マカオ、ラスベガスなどは、残念ながら、ほかに観光資源がない。日本のように豊かな観光資源があれば、あえてカジノをやることはない。これは、あくまで僕の個人的な考え方です。
観光地を繋ぐ交通の問題をどう解決するか
山田:全国の観光資源を生かすためには、日本の交通費の高さ、予約のしにくさなど、改善すべきポイントがあります。仮に地方の古民家に宿泊できるようになったとしても、「どうやって行くのか」という課題がある。長距離バスばかりになっていくでしょうし、移動にあまり時間が掛かるようであれば、流行らない。運賃が高すぎても流行らないと思います。
三木谷:東京とマレーシアの往復が3万円ぐらいの時代に、大阪往復のほうが高いっていう話ですよね。先ほど申し上げましたとおり、オープンにしていく、競争を促進していく、それから国際標準に合わせていくということが重要になる。そこが経済を成長させていくキモだと思います。
東南アジアのツーリズムが毎年2ケタの成長を続けており、その一番大きな源泉はLCC(格安航空会社)です。海外の事例は知っておくべきだと思いますね。
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