Netflix歴代5位「アドレセンス」 アマプラが不採用、Netflixで大ヒット 「現実的な物語」がなぜここまでウケたのか

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「アドレセンス」が大ヒットしている
Netflix歴代ベストの5位に浮上したイギリス発Netflix リミテッドシリーズ「アドレセンス」。思春期の子を持つ親に警告を鳴らす内容が世界的に反響を得た(画像:Netflix)
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

父と子の物語が歴代5位の異色ヒット

思春期を迎えた子どもを持つ親は、自分の子どもが被害者にも加害者にもなり得るという不安を抱えているのかもしれません。そんな親たちの胸に突き刺さるドラマがNetflix リミテッドシリーズ「アドレセンス」です。今年3月に配信が開始されると世界中で反響を呼び、視聴回数はNetflix歴代5位に浮上しています。「イカゲーム」や「ストレンジャー・シングス」など独特の世界観を描く超人気作が並ぶなかで異色のヒット作とも言われています。

全4話の筋立ては極めてシンプルなもの。13才の少年ジェイミーが同じ学校に通う少女の殺害容疑で逮捕されたことで、家族の人生が崩壊していく様子を描いています。事件の真相を追う過程はあるものの、犯罪ドラマの枠に収まった物語ではありません。見進めていくと、少年とその父親の話であることに気づかされます。父と子の関係性を見つめた普遍的なテーマを扱っているのです。

家族の人生が崩壊していく様子を描く
13才の少年ジェイミーが同じ学校に通う少女の殺害容疑で逮捕されたことで、家族の人生が崩壊していく様子を描く(画像:Netflix)

イギリス地方都市の家と学校、警察署という現実的な舞台で、演技力で勝負する作品でもあります。何よりも驚かされるのが、オーディションで選ばれたジェイミー役を演じるオーウェン・クーパーは本作が初演技ということ。そうとは到底思えないほど感情の変化を使い分けた芝居で魅せます。父親役で主演のスティーブン・グラハムはいわゆるバイプレーヤー俳優としてキャリアを積んできましたが、今回このドラマの共同クリエイターを務めています。ほか、主任刑事役のアシュリー・ウォルターズ、臨床心理士役のエリン・ドハーティなどイギリスの名優を揃えています。

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長谷川 朋子 コラムニスト

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はせがわ ともこ / Tomoko Hasegawa

メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー番組制作事情をテーマに、テレビビジネスの仕組みについて独自の視点で解説した執筆記事多数。最も得意とする分野は番組コンテンツの海外流通ビジネス。フランス・カンヌで開催される世界最大規模の映像コンテンツ見本市MIP現地取材を約10年にわたって重ね、日本人ジャーナリストとしてはこの分野におけるオーソリティとして活動。業界で権威ある「ATP賞テレビグランプリ」の「総務大臣賞」の審査員や、業界セミナー講師、札幌市による行政支援プロジェクトのファシリテーターなども務める。著書は「Netflix戦略と流儀」(中公新書ラクレ)。

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