フジHDがアナウンス室独立などの改革策を発表、金光社長は取締役も退任

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

清水氏はダルトンが提案する取締役候補を選任する可能性を問われると、「フジHDの役員選任プロセスの中でご提案頂いた役員候補の方々について真摯(しんし)に検討していく」と述べるに留めた。 

4月は約8割減

またフジHDは前期(2025年3月期)について純損益を従来の見通しから大幅に下方修正し、201億円の赤字になったもようだと明らかにした。フジテレビジョンが保有する固定資産について、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、260億円の減損損失を計上するためだという。清水氏は1-3月期は広告収入の低下による営業損失だったと説明した。

ただ今期も広告収入の確保には暗雲が漂う。フジHDの説明によると、4月単月のスポンサー数は90社で、前年同期の400社から約8割減となる。3月時点で7割弱のスポンサーが判断を保留しているとの状況も、現時点で変わっていないという。

フジテレビの再生、改革に向けた具体的強化策も発表。編成・バラエティ部門を解体・再編し、アナウンス室を独立させる。コンプライアンス違反への厳正な処分も実施するとした。

ダルトン案の取締役候補として入ったSBIホールディングスの北尾吉孝社長は17日の会見で、取締役候補についてはフジHD側とダルトン側が協議して見直すべきだとの考えを示していた。

ブルームバーグのデータによると、ダルトンはフジHD株5.83%を保有する。旧村上ファンド系投資家もフジHD株を買い増しており、村上世彰氏の長女である野村絢氏が8.96%を保有し筆頭株主となっている。

著者:古川有希

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事