JR東日本が公式回答「新幹線大爆破」なぜ協力? 決め手はスケジュール?内容には口を出したのか
JR東日本はなぜ本作に特別協力したのか。JR東日本に問い合わせたところ、書面で回答が得られた。
質問1)通常、JR東日本が映画に協力する際、何を重視していますか?(ストーリー、ロケーション、PR効果など)
回答「撮影を希望される場所や時間帯、内容などをお伺いしたうえで、列車や駅などをご利用のお客さまのほか、関係するみなさま(撮影に臨まれる関係者の方々含め)の安全の確保を最優先としております」
質問2)『新幹線大爆破』で特別協力をすることになった決め手は何でしょうか?(御社にとってどのような点がプラスになると判断されたのでしょうか)。
回答「基本的な考え方としては問1の回答のとおりであり、それは同作品に限りません。しかしながら、安全を十分に確保しながら進めるためにはスケジュールの調整等にかなりのお時間を要しますので、これまではお力になれないケースが多かったものと考えております。同作品においては、それらを含めまして多大なご理解やご協力を頂けた結果であると考えております」

ストーリーにはかかわっている?
安全な撮影を遂行するうえで、スケジュールの調整にかなりの時間を要したということが上記の回答から読み取れる。新幹線のシーンは数カット程度という映画であればこの時点で実際の車両を使った撮影はあきらめてしまうかもしれない。
だが、今回は2時間17分という全編にわたって新幹線が登場する。となると、スケジュール調整には長い時間がかかったのもうなずける。本物の列車や駅を使った撮影が映画の成否を握るだけに、制作サイドもJR東日本の特別協力は必須だったのだろう。

映画の内容が許諾にどの程度の影響を与えたかどうかについて具体的な言及はなかったが、本作は乗務員だけでなく指令員、保守作業員からコールセンターに至るまで新幹線の安全・安定運行を支えている姿が描かれている。この内容ならJR東日本にとっても反対する理由はないだろう。
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