コロンビアは日本にとって重要な拠点になる、EPA協議は年央にも開始したい--オルギン外相に聞く
--協議のうえで何か障害になることは。たとえば、日本の鉄鋼企業などが懸念を示す可能性もある。
あらゆる交渉において障害は付きもので、中には反発する業界もあるだろう。韓国とのFTA交渉でも農業分野からの懸念があるようで、日本でも同様のことがあるかもしれない。しかし、いずれにせよ、あまり複雑なものにはならないのではないか。
--日本にとってのメリットは。
日本にとってのメリットも大いにある。われわれはEPA締結によって、日本企業がコロンビアに進出することを期待しているが、日本企業にとってもコロンビアは非常に重要な拠点になると考えている。たとえば、コロンビアは北米と南米の真ん中あたりに位置しており、ここに拠点を置くことで北南米を視野に入れた事業展開ができるようになる。
われわれは米国やカナダのほかに、南米ではベネズエラやエクアドル、ボリビア、ペルーなどともFTAを締結しており、こうしたメリットを享受することもできる。コロンビアに拠点を置くことでより視野の広い、オープンなビジネスを展開できるのではないか。
--今回は日本のほかにベトナムや中国も訪問した。
実はこれまでベトナムとはあまり親密な関係はなかった。ただ、われわれはアジア諸国と関係を強化したいと考えており、昨年のカンボジアに次いで、今回はベトナムを訪問した。中国についても同様だ。今年9月にサントス大統領が中国を正式訪問することもあり、それに先駆けて訪問した。