
2022年に4つのボディを一気にお披露目して話題になった、トヨタ自動車「クラウン」。最後に残っていた「エステート」が2025年3月に発売された。
当初は2023年度内といわれていたが、認証不正問題の影響を受けて何度か延期され、今回ようやくデビューとなったものだ。
きっかけは豊田章男氏の「ひと声」
現行クラウンについては、筆者も東洋経済オンラインをはじめ、いくつかのメディアに寄稿をしている。そこでは4つのボディの登場の順序についても解説してきた。
これは最初の発表会で明かされたエピソードでもあるが、当初次期クラウンとして開発が進んでいたのは「クロスオーバー」のみだったという。しかし、それを見た豊田章男社長(現・会長)は、ゴーサインを出しつつも「セダンも考えてみないか?」と逆に尋ねたのだそうだ。
そこで開発陣は、クロスオーバーとは別に「セダン」も開発することになるが、その席で豊田氏に2つのボディを提案。それが「スポーツ」とエステートで、合わせて4つのボディが市販化されることになったというわけだ。

一連の背景から考えれば、最初にクロスオーバーが登場するのは当然のことだ。続いてスポーツとセダンを相次いで発売したのは、対照的な2車種を出すことで、シリーズとしての広がりをアピールするという狙いもあったと想像している。
そしてエステートを最後にしたのは、多くの人が思い描くSUVやクロスオーバーの姿に近く、業界内でも一番の売れ筋になると予想する人が多かったことが、理由だと思っている。
エステートの発売は、当初の予定からかなり遅れてしまったわけだが、3年前に出ることがアナウンスされ、姿まで見せていたので、4車種が出揃った時点で、あらためて購入を考えるという人もいるはずだ。
そこで、デザインやパッケージングを中心に、他のクラウンとの違い、ライバル車との比較をしていくことにしよう。
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