
この巨大プロジェクトにおける三菱地所の戦略にも注目が集まる。これまで大阪には強力な専業のデベロッパーが存在せず、阪急阪神グループやJR西日本といった鉄道会社がその役割を担ってきた。
「鉄道王国」の大阪に、黒船来襲とばかりに割って入った三菱地所。その狙いについて、神林氏はこう語る。「今後は大阪でもしっかりと事業を展開していきたい。うめきた開発で得られたノウハウを東京・丸の内にフィードバックすることもあるだろう。公園を軸にした新しい都市の形を大阪から発信していきたい」。
三菱地所にとって、うめきた開発は関西深耕の「橋頭堡(きょうとうほ)」というわけだ。

迎え撃つ「盟主」阪急
三菱地所という強敵を迎え撃つのは、「梅田を牛耳っている」(総合商社の幹部)阪急阪神グループだ。うめきた開発では公園の管理・運営などに参画しているが、その本丸は次に控える大規模プロジェクトにあるとみられている。
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