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「うめきた」で大暴れ、不動産 春の陣取り合戦。“鉄道王国”の再開発バトルに大手デベロッパーが参戦

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さらに今年3月には、商業施設「グラングリーン大阪 南館」が開業し、健康増進機能を備えた温浴施設「うめきた温泉 蓮」など、新たな話題のスポットが加わった。

都市の新たな財産

うめきた開発を象徴する施設の1つが、約4万5000平方メートルの広さのうめきた公園である。三菱地所グラングリーン大阪室の神林祐一室長は「昨年9月の先行オープンから半年で、1000万人を超える来場者を記録した。老若男女問わずさまざまな時間帯に訪れている。公園がそれぞれの目的で活用されている」と話す。

「うめきた公園」は昨年9月開業(写真:編集部撮影)

阪急阪神不動産の谷口丹彦執行役員も、「大阪は商人の街ということもあり、緑豊かな空間が少なかった。今回の公園は都市の新たな財産となる」と述べる。

うめきた開発のもう1つの重要な要素がJAM BASEだ。50以上の企業や大学・研究所が入居しており、そのうち約4割がスタートアップ企業である。オリックスの佐々木氏は「うめきたはアクセスがよく、多様な人々が集まってくる。ベンチャーキャピタルといった金融関係者も集積しつつあり、にぎやかで商売っ気のある『大阪らしさ』が醸成されている」と説明する。

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