東急線の要衝、「学生の街」日吉駅は一大結節点 東横・目黒・東急新横浜・地下鉄の4路線が集結

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東急電鉄の前身の1つ、東京横浜電鉄によって現在の東横線の渋谷―横浜間が開業したのは1928年5月18日。その2年前の1926年2月14日、同社は丸子多摩川(現・多摩川)と神奈川(反町―横浜間、廃止)間を開通させており、日吉駅はこのとき誕生した。

当時は「神奈川線」といい、目黒蒲田電鉄の目黒と神奈川の間で直通運転を開始した。『東急100年史』によると「翌3月には日吉台で盛大に開業式を挙行、新丸子駅前で園遊会が行われた」とある。

かつて日吉駅の近くには、東京横浜電鉄が最初に買収した土地であることを記念した「東急電鉄発祥の地」の大きな碑が建っていた。現在は元住吉の鉄道研修センターの敷地内に移設されている。

開業当初の駅構造は2面2線で、1936年に2面4線化された。現在見られる地下構造になったのは1991年11月。目黒線は2008年6月に武蔵小杉から日吉まで延伸開業した。東横線は2013年3月に副都心線と相互直通運転を始める前は日比谷線に直通して北千住まで乗り入れていた。

【写真をすべて見る】かつての日吉駅とその周辺。学生服姿の乗客が目立つホーム(1956年)や自動改札機が導入される前の改札口(1960年)。現在は元住吉に移されたが、日吉駅の近くにはかつて「東急電鉄発祥の地」の碑が建っていた

天井のリニューアル工事

日吉駅では2024年4月からコンコース天井の改修工事を実施中。日吉の特徴であるイチョウ並木がコンセプトで「イチョウの葉をモチーフとしたデザインや半鏡面のアルミパネルにイチョウ並木や人の往来を柔らかく映し込むような仕掛けづくりを行い、街との連続性を意識した」(同社)という。

工事の終了は2026年6月末。日吉駅は開業100周年のアニバーサリーイヤーに装いを新たにして訪れる人を迎えることになる。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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